去勢手術、避妊手術について
オスの精巣を摘出する手術を去勢手術、メスの子宮・卵巣を摘出する手術を避妊手術といいます。
犬・猫はおおよそ生後6ヶ月~12ヶ月で繁殖が可能になり、一度の妊娠で平均5頭の出産をします。
当院では、動物にとって優しい去勢・避妊手術を行うため、一頭一頭しっかりと事前検査を行い安全に最大限配慮して去勢・避妊手術に臨みます。
去勢・避妊のメリットとデメリット
去勢・避妊により予防できる病気は、オスの精巣腫瘍・前立腺疾患・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫瘍や、メスの子宮蓄膿症・卵巣疾患・乳腺腫瘍です。
去勢・避妊により生殖器系の病気が大幅に減るため、皆様の愛犬・愛猫が長生きすることができます。その他、以下のようなメリット・デメリットがあります。
去勢手術のメリット
- 喧嘩や喧嘩による怪我を防ぐ
- 精巣や前立腺の病気を予防する
- マーキングやマウンティング、脱走癖を軽減する(犬)
- 尿スプレーや放浪癖を軽減する(猫)
避妊手術のメリット
- 望まない妊娠を防ぐ
- 子宮や卵巣の病気を予防する
- 発情期の出血がなくなる(犬)
- 発情期の夜泣きを軽減する(猫)
去勢・避妊手術のデメリット
不妊手術には、繁殖ができなくなる・全身麻酔が必要・肥満になりやすくなる等のデメリットもあります。持病のある子や高齢の子の場合は特に注意が必要ですので、まずはお気軽にご相談ください。
手術をする時期
発情がはじまる生後6ヶ月~7ヶ月が目安です。犬・猫ともに初めての発情期を迎える前に不妊手術を行うことで、約90%の確率で乳腺腫瘍を予防できます。さらにオスの場合は、尿スプレー癖(猫)やマーキングやマウンティング癖(犬)などの問題行動が軽減できると言われています。
10歳を超えても問題なく不妊手術を無事に終える子もいますが、5歳以上の犬猫は、より詳細な術前検査を行った方が安心です。また、メスの場合は発情期を避けて手術を行う方がよいでしょう。
去勢・避妊を考えているのであれば、愛犬・愛猫の体力のある若いうちに手術を行う事をお勧めします。
去勢・避妊手術費用の目安
- 犬
- 去勢(術前検査込み)
- 10kg未満 : ¥38,500
- 10~20kg : ¥44,000
- 20~30kg : ¥49,500
- 30kg以上 : ¥55,000~
- 避妊(術前検査込み)
- 5kg未満 : ¥52,800
- 5~10kg : ¥60,500
- 10~20kg : ¥71,500
- 20~30kg : ¥77,000
- 30kg以上 : ¥88,000~
- 去勢(術前検査込み)
- 猫
- 去勢(術前検査込み) : ¥27,500
- 避妊(術前検査込み) : ¥38,500
(税込み)
原則として去勢手術は日帰り、避妊手術は一泊入院で行っております。
当院では手術の際に何種類かの痛み止めを使い、疼痛管理に十分配慮しております。料金には麻酔料、疼痛管理料、入院費(避妊手術の場合)、エリザベスカラー貸し出し代が含まれております。
エリザベスカラーでなくてエリザベスウェアをご希望の場合は別途料金がかかります。
また術後10日後ほどで行う抜糸の際には、別途抜糸料(税込み550円)がかかります。
※当院でお勧めしているエリザベスウェアはこちらの写真のものです。
当院では1歳以下の無症状の仔犬・子猫の場合は手術料金の中に麻酔前検査(胸部レントゲン・血液検査スクリーニング) の値段を含めさせていただいております。