歯石除去について
歯石は歯垢を放っておくと出来てしまいますが、その歯垢の中にはたくさんの細菌がいます。歯石そのものは文字通り石に近いため細菌活性は低いのですが、放っておくと様々な病気の元となってしまうため、早めに除去してあげる事が重要になります。
放っておくと何が起きるのか
歯石の表面から細菌が入り込むと、歯茎に炎症が起こり歯肉炎の状態になります。歯肉炎の状態を放置すれば、出血したり膿がたまったりします。さらに進行してしまうと、顎の骨が溶けて歯が抜け落ちる事もあります。
歯石除去の目的は、歯の表面を滑らかにして細菌のすみかである歯石を取り除き、細菌やその産生物をコントロールして病気を予防することにあります。
歯石を取れば歯周病がよくなるのではなく、取った後も継続的に歯垢がつかないようにケアすることが大事です。
歯磨きすれば大丈夫?
また歯石も歯垢も、歯肉より内側(歯周ポケットの中)にも付着しますので、目に見えるところだけを除去しても効果は高くありません。歯周ポケットの中の処置が重要であり、麻酔をしないとこのような処置は出来ません。
歯石除去費用の目安
- 犬
- 10kg未満 : ¥30,800
- 10~20kg : ¥38,500
- 20kg以上 : ¥44,000~
- 猫
- (一律) : ¥30,800
- 抜歯 : ¥1,100~¥11,000
(麻酔料込み、税込み)
事前の身体検査の際に口腔内の状況に応じて、抜歯の必要性の有無の判別のために頭部のレントゲン撮影をおすすめさせていただく場合があります。
また、歯石除去の処置は全身麻酔になるので麻酔前検査(胸部レントゲン・血液検査スクリーニング) をお勧めします。